定款の作成
基本的な事項が決まると、定款の作成を行います。
定款とは会社のルールを定めたものです。
定款には、絶対に記載しなければならない絶対的記載事項
決めたなら記載しなければならない相対的記載事項
記載するか否かは自由な任意的記載事項があります。
発起人は、絶対的記載事項以外は、自由に記載することができます。
絶対的記載事項
絶対的記載事項は必ず記載しなければならない事項です。
記載がなければ定款の効力は無効となります。
具体的には以下のようになります。
| 絶対的記載事項 | 内容 |
|---|---|
| 目的 |
どのような事業を行うのかを記載します。 |
| 商号 | 会社の名前です。 |
| 本店所在地 | 本店所在地は最小行政区である市区町村までの記載で構いません。 |
| 設立に際して出資される財産の価格又はその最低額 |
会社の資本金となる出資額を決めます。 |
| 発起人の氏名又は名称及び住所 | 出資者の名前と住所を記載します。 |
これは絶対に記載しなければなりません。
相対的記載事項
相対的記載事項は決めたなら定款に記載しなければ有効とならないものです。
相対的記載事項は多岐にわたりますので、代表的なものを表にまとめました。
| 相対的記載事項 | 内容 |
|---|---|
| 公告の方法 | 公告の方法を記載します。 |
| 現物出資 | 金銭以外の物を出資する場合に記載します。 |
| 株式の譲渡制限 | 株式の譲渡制限についてはその旨を記載します。 |
| 機関の設置について | 代表取締役や取締役会の設置など、会社の期間の設置について記載します。 |
| 株券の発行 | 株券を発行するか否かを記載します。 |
| 取締役や監査役の任期の伸長 | 監査役の任期の伸長をする場合はその旨を記載します。 |
任意的記載事項
任意的記載事項は記載するかしないは自由です。
ここでは、代表的な記載事項をまとめておきます。
| 任意的記載事項 | 内容 |
|---|---|
| 事業年度 | 会社の決算期を記載します。（通常は記載します） |
| 取締役・監査役の員数 | 取締役・監査役の員数を記載します。（通常は記載します。） |
| 株主総会の議長 | 株主総会の議長をだ?れが行うか記載します。 |
これ以外にも公序良俗に反しない限り、いかなる事項も記載することができます。
